島の人びと
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2019.02.12
ドクター診療所
出羽島に唯一ある診療所で島民の健康を守り続ける稲次正敬先生。
徳島市内から、離島「出羽島」と陸の孤島といわれる地域の二か所に携わっています。
「自分の目の届く範囲で出来ない仕事はしたくない」
「患者様第一」
患者様の立場に立った医療サービスを信念にもち、多岐に渡るサービスを半径約3㎞以内に充実させる地域のニーズを超えた医療法人を県内で作り上げている先生。
それとは別に、若かりし頃の様々な経験から僻地の在宅医療の必要性や厳しい現状などを知り、僻地の診療は最終的な目標としてずっと心の中にあったといいます。その後県からの僻地医療の話をきっかけに「私でできるものなら」と、出羽島の診療所をすることになりました。
僻地は医者がいないので「医者に話を聞いてほしい」という気持ちが強い傾向にあるため、診察だけでなく「島民ひとりひとりとの会話」をとても大事にされている先生。
「この地域の中で地域の人の生活を支えるんだ」
この想いを一番の理念にして、島民の心に寄り添い、安心して暮らせる環境を作ってくれている大事な一人です。
◆稲次正敬
徳島大学医学部麻酔科、阿南共栄病院整形外科、高松赤十字病院整形外科勤務を経て、昭和53年8月23日、徳島県板野郡藍住町にて開業。現在、医療・介護・福祉サービスを提供する医療法人凌雲会・社会福祉法人凌雲福祉会の理事長として活躍している。