島の人びと
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2024.08.06
出羽島
イギリス出身のニックさんの愛称で呼ばれているニコラス・ラッセルさんは、10年ほど前に出羽島に家を購入し、完全に移住するのではなく、頻繁に出羽島を訪れ、出羽島での「半暮らし」を実現させています。今回、ニックさんが出羽島に宿泊所の「出羽島荘」とレストランを作ろうと動き出しているとお聞きし、取材しました!
まず、なぜ出羽島が好きなのでしょうか?
「出羽島は最高だから!(笑)」
「静かだし、人があたたかいよね。コミュニティ精神で生きている感じ。
自然が綺麗で、日の出も日没も見えて、景色がいい。
コンビニやスーパーがなく、不便だという人がいるだろうけど、
なにもないところが僕は魅力だと思っている。」
「イギリスと似ているところは、ここの人たちはよく天気の話をするところ(笑)
イギリスでは体験できないことは、台風だね(笑)
イギリスでは日本と逆で人口が増えているんだよね。
子供のころ静かだったところは、今はそうではなくなっている。」
出羽島には、色々な国や地域を旅してきたバックパッカーも訪れるようです。その中には、自分の求めていた何かがここにはあると感じる人もいるとのこと。私(筆者)は、出羽島は「なにもない」からこそ、シンプルな思考で自然体でいられる「癒しの島」になると思います。現代社会から一歩離れた、自然と共生する文化的な生活を体験できることが出羽島の魅力だと感じます。
出羽島荘とレストランではどのようなことをする予定ですか?
「出羽島荘では、少し長めに泊まって島の良さを感じてもらえるようなプランを考えているよ。1、2日だと、島の良さは分からないでしょう?
レストランは、その時々によって作る人やメニュー、テーマが違うようなレストランをイメージしている。例えば、島の人に料理を作ってもらったり、島の外から来たシェフが料理を提供したり。」
「家族や友達と音楽や食事を楽しみながらゆっくり楽しく過ごせたらいいよね。
島でゆっくり流れる時間は普段の過ごし方とは違う。車は走っていないし、終電も気にする必要がない。」
「あと、外国人へ日本文化を伝えることもできるんじゃないかと考えているんだよね。着物の着付けや生け花など本当の日本文化が体験できると、遠くからわざわざ来てくれた外国人は喜ぶと思う。
最近の旅行者は宿泊施設で出会った人と話して、友達になれるような経験を求めている傾向があるから、そこに例えば、掲示板で文化体験ができるような案内があれば、一緒に体験しようとなることもあると思う。」
観光地ではないからこそ、ゆったりと土地の文化や暮らしを見つめられる時間を持てるのがポイント。一期一会の出会いを楽しみながら、日本文化や島の文化を感じていただきたいですね。
出羽島荘は2025年以降にオープン予定とのことです。
オープンしたら改めて詳細をお知らせいたします。
インタビュアー:地域おこし協力隊 真武未有